ドクターズインタビュー

非抜歯矯正という選択

小児矯正を検討する際に、知っていただきたい大切なことがあります。それは、小児矯正による治療は“必ずしも抜歯が必要ではない”ということです。私自身、非抜歯矯正による治療に力を入れており、永久歯を抜く治療法を選ぶことについてのリスクをいつも必ずお伝えしてます。実際に、多くの患者様が早く歯並びを整えるために永久歯を抜くことを選択されていますが、これには大きなデメリットがあります。
まず、永久歯を抜くことで顎のバランスが崩れ、噛み合わせや顎の歪みが口周りの筋肉に負担をかけることが考えられます。それによって呼吸のしづらさや全身の不調を招くこともあり、集中力の低下や感情面にまで影響が出る場合があります。また、健康な永久歯を失うことで、将来的に入れ歯を使うリスクも高まります。

小児矯正の治療期間

矯正治療の期間について多くのご質問をいただきますが、一概に目安となる期間をお伝えすることは難しいです。特にお子様の場合は成長過程にあるため、顎や筋肉の変化の予測がしづらいためです。「何年までに終わります！」と時期を明確にお伝えすることは残念ながらできません。小児矯正治療はとてもデリケートなものであり、お子様の状態に合わせながら進めていきます。そのため、治療が予定よりも少し長引く可能性も考えられます。しかし、その都度に治療の進捗をしっかり説明させていただき、ご納得いただける結果を目指してまいりますので、どうかご安心ください。

共に目指すゴール

小児矯正において最も大切なのは、医師だけでなく、お子様と保護者様が主体的に治療に関わることです。お子様にとって、矯正装置の装着は大きな負担となることが多いですが、これを怠ってしまっては、期待する結果に到達することは正直言って難しいでしょう。治療に臨む前に、現状や治療内容を保護者様にしっかりとご説明しますので、それをもとに、お子様と向き合いながら治療の重要性を伝えてあげてください。この親子の対話も、お子様の治療に対する意欲を引き上げる大切なポイントだと言えます。
また、治療中は保護者様の自宅でのサポートは欠かせません。食事や歯磨き、装置の装着の手助けをしっかりと行い、親子で二人三脚のように矯正治療に取り組むことが、より良い結果を生むポイントとなります。矯正治療を通じて得られる美しい歯並びや自信を目指して、お子様と一緒にしっかりと治療に取り組んでいきましょう。

小児矯正をご検討中の方へ

矯正治療はお子様の将来に大きな影響を与えるものです。正しい知識を持ち、納得したうえで選択を行うことが何よりも大切です。私たちは、保護者様とお子様が満足のいく治療を受けられるよう、全力でサポートいたします。他院で抜歯矯正を進められた方、非抜歯矯正について検討中の方は、ぜひ一度当院までご相談ください。歯科矯正の専門医として、納得のいく治療を提供させていただきます。